阪神淡路大震災のあと、神戸西エリアで感じた空気

1995年1月17日は三連休あけの火曜日やったんよね

当時は成人の日が1月15日で1995年は日曜日

16日、月曜日が振替休日となっての三連休

 

ワイは当時西宮に住んでいたので震度7を体感したんやけど…

 

震災の凄まじさとか恐怖は今日のテーマではない

 

復興が始まってある程度日数を経た時期のこと

神戸エリアは復興景気みたいなものが全然感じられなくて

小売も具合悪い感じがずっと続いてたように思う

 

ある時、店舗開発をやってる人と打合せをしていて

とにかく神戸エリアの小売の数字が悪いんですといわれたので

震災の影響ですかね〜

と頭の悪い返しをしたところ

ダブルローン問題ですね〜という

なんやそれ?と思ったのやけど

要は住めなくなった被災家屋のローンを払いつつ

新しい住居費が発生するから消費に回せるカネがないのだと

 

それでなくてもバブル崩壊で傷んでいたところに震災発生で

ローンを抱えるいわゆる勤労世帯というか現役世代の家計は

一気に苦しくなって消費なんて盛り上がる筈もないという状況だと

 

その店舗開発担当さんは

子育て世代なんて(当時でも)生活にそんなに余裕ないんですよ

小綺麗な格好してても実は生活はカツカツなんてもんです

それが家が壊れちゃって前のローンが残ってるのに

新しい家も何とかしないと…となったら

もうモノ買ってる場合じゃないんですよねぇ

 

というてはった

 

で、何がいいたいのかというと

中国経済であるw

 

何度もいわれることやけど銀行だの地方政府債務だの

大所のグチャグチャな部分は

竹のカーテンの向こうでナイナイ()出来るかもしれない

手品みたいに債務が消えました!的な

 

問題は他に投資、投機の機会もないから

不動産に全ツッパしてた多くの市井の人たちなんよね

全員の債務ナイナイはさすがに無理がありすぎるw

というかこれは出来へんでしょ、さすがに

 

資産やった筈の不動産が負動産になるんよねぇ…

個人の資産状況をB/Sでみたら軒並み債務超過になっとるやろうね

 

中国はそれが消費を長期に渡り低迷させるフェーズに

入ったばかりなんやろうなと

 

神戸というか阪神間ではバブル崩壊の痛手に加えて

大震災という悲劇が消費を更に低迷させ

神戸港の機能不全が国際的な港湾競争に敗けつつあった

神戸港の凋落にトドメをさしてしまい、、、

今の神戸の悲惨な状況は大震災が起点なんやろうなと思う次第

 

中国経済なんとかなる説あるけど

ワイは中国経済はなんともならん派なんよね

 

個人のB/Sがどうしようもない状況になってなお

消費が盛り上がるなんてことはないんよ

消費が低迷すれば企業活動も低迷するし

間の悪いことに米国は本気で中国を叩きにきとるからね

 

震災というトリガーこそないけど

中国経済は慢性疾患のような長期低迷期に入ったと

そう思うのよねぇ

 

店舗開発担当さんと神戸西エリアで感じた冷え冷えとした空気感

今の中国を覆う空気感はあんな感じちゃうんかな

知らんけど